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『産まれました~帝王切開』の巻 [こども]

【帝王切開前日】

3/3(木)、忍者は会社を休んでくれて、私を病院に連れて行ってくれました。
1月からずーっと用意してあった、入院の荷物を最終点検して、
最後に大きなお腹の姿の写真を記念に撮って、
病院の近所にある「藍屋」に寄ってお昼ご飯を食べてから、午後2時に病院へ。

入院時の検査や説明を色々と受けていたら、母と叔母が来てくれましたが、
午後5時くらいに、付き添ってくれた皆も帰宅し、一人になりました。

入院したのは、MFICU(母体胎児集中治療室)の一室。

ものすごく若くてカワイイ、女性の麻酔科医の方が、
術前の説明に来てくれました。(木村カエラ似)
明日の手術を担当してくれるそうです。

この日は、「ひな祭り」だったので、夕飯には、
”ちらし寿司”や、”ひなあられ”が出ました。

(手術に備えて9時から絶飲食だったので、”ひなあられ”を手元に残しておいて、
8時50分くらいに、こっそり食べました・・・)

お風呂に入りたいと、助産士さんに申し出たところ、LDR室のユニットバスに、
お湯を溜めてくれました。

消灯までの間、テレビを見たりしてボンヤリすごし・・・
手術に備えて、早々に寝ようとしたのですが、不安と緊張で眠れず・・・

【帝王切開当日】

3/4(金)、今日で36週と3日です。

結局、一睡もできなかった・・・
目をつぶると、手術の恐ろしい映像ばかりが浮かんでしまって。
妊娠中、毎日アメリカのドラマ「ER」を見ていたのが悪かった・・・

一晩中、妊娠してから今日までを振り返っていました。

今日の手術は朝イチの9時からです。

顔を洗って、手術着に着替えたところで、忍者が来たので、
医療用弾性ストッキングを履かせてもらいました。

手術を担当する医師や助産士の方が、次々と挨拶に来られて、
点滴をされたあと、8時45分には、ストレッチャーに乗せられました。

そのまま、手術室の前室まで運ばれていきました。
前室には、母と、忍者、忍者のお義母さんが待っていてくれました。
手術室担当の看護士さんに引き渡され、手術室へ。

執刀医は、検診を担当してくれていた女医さんと、
もう一人の女医さんの2人体制でした。
研修医と思われる、若い男性医師も同席していました。

麻酔科医は、昨日説明に来てくれた、カワイイ女医さん。
の、隣に、ベテランっぽい男性の麻酔科医さんも同席しています。
どうやら、若い麻酔科医さんは、指導を受けている真っ最中らしく、
アドバイスを受けながら、薬剤などを用意していました。

手術着を脱がされ、手術の様子が見えないように、胸元に布がかけられます。
そして、よりによって若い男性研修医に「剃毛しますね~」と言われ・・・(涙)

まず、脊椎麻酔(下半身麻酔)をするために、体を猫のように丸めます。
お腹が巨大だから、この姿勢をとるのが大変。

この麻酔の注射が痛いって聞いていたので脅えていたのですが、
そんなに痛くはなかったです。

ただ、麻酔科医さんが、まだ慣れていないようで、指導医の人に
「第四腸骨はそこじゃない!」
などと怒られており・・・なかなか麻酔が終わらない・・・
「お願いだから、指導医の人にやってほしい」
と思いましたが、言えませんでした(涙)

ようやく麻酔が終わって、足元にアルコール綿を当てられ、
麻酔の効き具合を確認されます。

カワイイ女医さんに、
「冷たかったら言ってください」
と言われ
「冷たいです」
と”効いてないアピール”を続けていたら

「いや、もう効いているはずです!冷たいっていうのは、こういうことを言うんですよ!」

と、指導医のオジサンに胸元にアルコール綿を当てられて怒られる・・・

麻酔が効いていない状態で手術を受けるのが怖かったから、
効いてないって言い張ってたんですよね・・・私・・・

尿道に管が繋がれ、両手両足が固定され、いよいよ手術が始ります。
痛みはないのですが、押されている感覚とか、
広げられている感覚はあります。

看護士さんが、ずっと手を握ってくれていて、
麻酔科医の人は、定期的に声をかけてくれ、
頭が痛い等、訴えると、その都度、酸素マスクをするなどの対応をしてくれます。

開始15分ほどで、1人目が取り出され、お腹をものすごく強く押されたと思ったら、
2人目が間髪入れずに取り出されました。
2人とも、出るなり、「オギャー」と元気に泣いています。
執刀医の人が、
「出ましたよ」と、まだ臍の緒で繋がっている赤ちゃんを見せてくれました。

双子は、助産士さんの手で、きれいに拭かれて、
私の顔の近くまで連れて来てくれました、

よく見えるよう、メガネをかけてもらって、初対面です。
お兄ちゃんのほうは、私の指を、強く握ってくれました。

そのまま、双子は保育器に入れられて、産科に運ばれていきました。
私はここから、胎盤を出したり、血を吸引したり、
縫合をしたりという処置に入ります。
少しウトウトしながら、処置を受けていたのですが、執刀医の2人が

「私、このあいだ、70歳くらいのおばあさんに聞いたんですけど、
『私が帝王切開を受けたときは、麻酔がなくて、
そのまま切ったのよ。すごく痛かったわ~』
って言ってたんですよ、すごいですよね~」

と話をしているのを聞いて、私は麻酔がある時代で本当に良かった!
と心の底から思いました。

縫合が終わり、手術も終わりになりましたが、
子宮の収縮が悪いようで、お腹をガンガン押され、
収縮剤をどんどん点滴されました。

収縮を促進するため、子宮の上にアイスノンが載せられました。
出血も多く、ぎりぎり輸血は免れましたが、羊水込みで2リットル以上、出血したようです。

手術台から、ストレッチャーに移され、手術室を出ると、母と忍者、
忍者のお義母さんが待っていてくれました。
母は泣いており・・・私の頭を撫でてくれました。

MFICUの病室に戻り、ベッドに移されると、足に血栓防止用のポンプ、
手には酸素を図るクリップ、胸元には心電図のための器具と、
ボトルに入った痛み止めが繋がれています。
点滴に、導尿もしているので、全身、管だらけ!

大量に出血しているので、助産士さんが定期的にナプキンを交換してくれます。

徐々に麻酔が切れてくると、傷の痛みと、強烈な、子宮収縮の痛みが襲ってきます。
後陣痛というのでしょうか・・・
ベッドの柵を握り締めて耐えますが、とても耐えられないような痛みで、
助産士さんに痛み止めの点滴をお願いすると、

「麻酔で朦朧としているのか、失血で朦朧としているのか
分からなくなってしまうから、もう少し頑張りましょう」

と言われ・・・それでも数時間後に、医師に痛みを訴えると、
ようやく痛み止めの点滴を打ってもらえました。

医師や助産士さんが、ちょくちょく見に来てくれるのは安心なのですが、
子宮の収縮具合を調べるために、傷口の辺りをギューギュー押されます。
これがまた激痛で・・・(泣)

忍者が夕方まで部屋に付き添ってくれ、
保育器から出た双子が、私の病室に連れてこられ、初めて抱っこしました。
軽く母乳を含ませましたが、なんだか不思議な感じです。
(ついさっきまで、お腹にこの2人がいたんだなぁ・・・)

ついでに、冷蔵庫に保存されていた胎盤も見せてもらいました。
きれいな色をしていました。
なんと、1kgもあったそうで・・・
私のお腹は、双子と羊水と胎盤で、7kgくらいあったようです。

忍者は、弱っている私に、
「ありがとう」
と言ってくれました。

夜になって忍者が帰った後も、痛みは続き、朦朧としていました。

水は飲めませんが、助産士さんに歯を磨かせてもらったり、
うがいをさせてもらったりしました。
iPodで音楽を聴いて気を紛らわせたり、レメディを口に含んだりして、
痛みをやりすごしました。

尿に血が混じっていたようで、医師が呼ばれたりして、ドキドキしましたが、
大丈夫だったようです。

こうして、私の帝王切開は、無事に?終わりました。
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コメント 2

みお@今日本

あーよかった!本当によかった!
地震もあったし、
大丈夫だったかなーとずーっと思ってたんですよね。
かわいい元気な赤ちゃんが産まれて
私もすごく嬉しいです。
帝王切開は話を聞くだけでも怖いですが
(ソマリアで銃声聞いてもなんとも思わないですが
帝王切開の話は鳥肌がたちました)
いやーしっかり出てきて、子供もお母さんも元気で
素晴らしい。
忍者さん夫婦の子育て話も楽しみにしています。
おめでとう!!!!!!
by みお@今日本 (2011-03-27 17:40) 

nintsuma_yt

>みおさん、
コメントありがとうございます!
無事に生まれて、私もほっとしてますが、
退院翌日に地震があって、それからは何かと
不安な毎日です。
まだまだ慣れない育児で奮闘中ですが、
また記事UPしますね!
by nintsuma_yt (2011-03-29 19:19) 

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